最後の教えはあの夜に語られた(16)最終話

これからは、「在る」の言葉と実感とを結びつけて理解していく。

それで私の本質は何なのかを明確にすることができる。

本質が何かを知れば、私が誰なのかがはっきりする。

私が誰かがはっきりすれば、この世界の存在も理解できる。


ただ、それを知っても、私には何の役にも立たない。

だが、誰かがこのことを知らなければならないのだ。

誰に認められなくても、知る機会が与えられた者はそれを知らなければならないのだ。

それを知った者はその真実を誰かに伝えなければならない。


この真実を理解できる者にそれを伝えていくのだ。

私は夜の館の女王からそれを伝えられた。

「在る」の理解はそうして時間をかけて広まっていく。

それが理解を受け取った者の世界に与えられた使命なのだ。


私から「在る」を奪い去ることはできない。

もはやそれを消し去ることもできない。

私は「在る」として生きていかねばならない。

そうして私が「在る」であることが、真実を伝えていくことになるのだ。



※この物語はギリシャの哲学者パルメニデスの残した詩「On Nature」をモチーフにして創作しました。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。