最後の教えはあの夜に語られた(13)

それは懐かしさという感じに似ていた。

私は何かにはっと気づいて、光に対して前のめりになっていた我が身を抑えた。

私は静かな闇の中にいた。

その闇の中にいて、私の「存在」に気づいていた。

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私を引き戻そうとしたのは、この「存在」だったのかもしれない。

私は光の世界でも「存在」でいた。

しかし、その世界の美しさの前にその事実を忘れてしまったのだ。

私は自分を見失って、光の世界に入り込んで美しさを求めていた。

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私は闇の世界で自分が「在る」だということを確かめた。

それを決して忘れないように、何度も「在る」に立ち返った。

私の「在る」は存在感を強めていった。

闇の世界でそれはまるで自ら光を放つ何かのようにも感じた。

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闇の世界が終わり、光の世界が訪れた。

美しい世界の光景が私の目の前に広がった。

私はそれを見ていたが、もう自分が「在る」だということを忘れなかった。

自分が「在る」だということは、世界のどんな美しさにも勝っていると思えた。

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私は世界の美しさを認めてはいたが、それで「在る」から離れることはなくなった。

世界の美しさを否定することはできない。

それは光にあふれていて、現実に美しいのだ。

しかし、それ以上のものを知っていれば、そこに溺れることはない。

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私は光の世界を生きていたが、そこで「在る」を失うことはなかった。

光の世界が終わり、闇の世界が訪れた。

闇の世界では、私は「在る」だけになった。

それは一層明晰で力強くなっていると感じた。

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私は闇の世界でも光の世界でも「在る」ことに変わりはなくなった。

そこが闇の世界でも光の世界でも、私は「在る」だけなのだ。

そして、それは私にとって完全で自然な状態だった。

これが私の変えようのない本質だったのだ。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。