破壊神は我々の世界で優雅に踊る(19)最終話

人間たちは世界に戻ると、自分に何が起こったのか分からずに唖然としていた。

そして真っ黒に広がる大地を見て、何が起こったのか思い出し途方に暮れた顔をした。

それでも、その目には夜空の星のような輝きがあった。

私に飲み込まれた人間たちは何かが変わっていた。

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その人間たちはそれぞれの中に私を宿していた。

そこには深い静寂があり、確かな存在の波が太陽の光のように放たれていた。

人間たちは途方に暮れながらも、何もかも失った世界に新たな一歩を踏み出した。

そうして人間たちが世界で生きる姿は静かで優雅な舞になった。

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私は人間たちを吐き出すと、大きな黒い岩の塊になった。

私は、もう何もできないと分かっていた。

だが、その人間たちの姿を見て、私は満足を覚えていた。

そして深い眠りにつくように意識が深く落ちていった。

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黒い岩は徐々に崩れていって、小石の山になった。

その小石はさらに小さくなり、無数の透明な砂粒になって光りながら空に舞った。

それから、その砂粒は黒い大地に絶え間なく降り注ぎ、豊かに積もっていった。

新しい世界はその砂粒でつくられていった。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。