破壊神は我々の世界で優雅に踊る(12)

人間たちが落ち着かない感じでざわついている。

私をどうやってうまく丸め込もうか考えているのか。

どうせ浅はかで薄っぺらなことしか思いつかないだろう。

私はそんな人間たちを感じてとても苛ついた気持ちになった。

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それが黒い岩の不気味な低い唸りになった。

私は爆発しそうな怒りをなんとかして抑えた。

その力で硬い岩の表面に水面のような波紋が広がった。

人間たちはそれを見て心底恐ろしくなったようだ。

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「嫌な予感がする、もう戻ろう」

誰かが小声でささやいたのを私は聞き逃さなかった。

人間たちはここから離れて、また私を固定概念の石塀で閉じ込めようとするつもりだ。

私はもうそんな状況に戻るつもりはなかった。

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「待て」

私は思わず叫んだ。

その声は神殿全体を揺るがすほどの轟音になった。

人間たちの身体も吹き飛ばされるくらいに波打った。

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「お前たちの願いとやらを言ってみるがいい」

まるでだめだと思っていた人間たちだが、私と話をしようとする気骨はあるということだ。

それならば、話くらいは聞いてもいいだろう、そう私は思った。

だが、人間たちは涙を流してブルブルと震えるばかりだった。

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「お前たちはなぜ我が破壊するのか知らないのだな」

私はそう言うと両目をカッと見開いた。

その目から私の怒りの力がこの世界へと立ち入ろうとしているのを感じた。

そして哀れな人間たちの姿をこの目ではっきりと見た。

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人間たちは私とのつながりをまったく知らなかった。

それでこの世界を我が物顔で好きに生きていることが腹立たしく思えた。

だからこんな世界しかつくれないのだ。

私は十分に美しい材料を差し出し、私から創造する力さえ分け与えたのだ。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。