かみむすび(3)時間の河

時間の河の流れは前を凝視して決して振り返らない。

すべてを巻き込んで、止まることなく押し進む。

私は時間の河に浮かぶ船に乗ったまま流されている。

後戻りしたくても、その船が時の流れに逆らうことはできない。

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時間がどこを目指しているのか、船に乗っている私には分からない。

私はこの船でどこに連れて行かれるのかも分からない。

船には大勢の人々が乗っていて、その日その時を生きている。

そうしていれば、自然と船での自分の役割ができるものだ。

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誰も船の行き先を知らず、知らないことを気にする素振りもない。

それよりも船での自分の役割を気にしている。

船はどこにも行き着かないのだ。

ただ時間の河を流れ続けているだけなのだ。

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私は暑い夏の夜に船から時間の河へと飛び込んだ。

凍るような水の衝撃のあと、私は時間の河になった。

私は河のすべてになり、そこで私の時間は止まったのだ。

私の河を何艘もの船が流れていった。


空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。