その魂は果てしない旅の終わりに(15)最終話
そして、いまあなたは存在としてここにいる。
私も存在なのだ。
存在があるから宇宙があり、地球があり、魂があり、
人間がそこに生きて、何度も人生を繰り返す。
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この潮流は終わらない。
終わる必要もないのだ。
あなたは紛れもなく存在であり、それらすべてがその存在の動きとして踊っている。
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それがどんな踊りなのかはあなたにとって重要な問題ではない。
踊っているということが大切なのだ。
それが起こるならば、そう起こる必要がある。
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魂の虚無への恐れも、人間の人生の苦悩も起こる必要がある。
もちろん幸せも成功も起こる必要がある。
すべては誰が踊っているのかをあなたが確かに知るためのことなのだ。
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すべてはひとつの存在から別れていった。
それはちぎれてバラバラになって小さな魂になった。
その魂たちは長い旅の果てに自分が誰かを理解して、ひとつまたひとつとここに戻ってくる。
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はじまりの存在は宇宙の展開の中で分解されて失われたわけではなかったのだ。
帰る場所はいつでもそこにあった。
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さて、これであなたのことを語り終えた。
語り終えた私はあなたになろう。
あなたとひとつになることでこの物語は完全に終わる。
そして存在として沈黙し、すべてに浸透し、包み込むのだ。
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