秋晴れの明治神宮
午前7時、朝の空気の中には冷たさが潜んでいました。それに気づいたとたん、身体から暖かさを奪われていくのを感じました。鳥が長い鳴き声を響かせて飛び去り、一枚の枯れ葉が目の前に舞い落ちました。見上げれば空は雲ひとつない青空で、こんな日曜日は久しぶりな気がしました。
北参道はいつもより静かで、それでいて何かの氣で満ち溢れているようでした。社殿で礼拝をして、ベンチに座って瞑想をしました。外で起こっていると思っていることは、すべてが自分の中で起こっていて、それは知る必要がるのか知らなくてもいいのか考えました。どちらにしても起こることは起こるのです。
人の体には60兆の細胞があるといわれています。地球上の人口よりも遥かに多い細胞がひとりの身体にあって、調和してひとりの人間を成り立たせていることは信じられないことです。その身体の中でも起こることは起こります。そこには不調和もあるでしょう。私は自分の身体の細胞ひとつひとつに気を配ることができません。それでも、それは自分の中にある自分の細胞だと知っています。
きっと、この世界も同じようなものなのかもしれません。神はひとりひとりに気を配ることはできないけれども、それが神自身であることは紛れもない事実なのだと。
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