悲しみの傷を抱えたままで(13)
それは後から分かることであって、
はじめから理解できることではありません。
そして、それを理解していない人に、
伝えようとしても決して伝わらないでしょう。
自分自身で存在にならなければ、
決して理解できないことがあるのです。
自分自身で理解する道は
自分で見つけなければなりません。
そこで本当の自分が誰かを知ったなら、
今までとはまったく違う視点で世界が見えてきます。
自分の視点が変われば、世界を見る目も変わってきます。
その目で見て、実際に何を感じるかが大切なことです。
私は自分が存在だと知ったばかりの頃、
自分の中の悲しみを癒そうとしました。
それは間違っていることではありません。
そうすることから悲しみの傷が何かを教えてくれます。
そうしたことから自分が存在だということは
どういうことなのかという気づきが起こりました。
私はそうしながら時間をかけて、
自分が存在だということについての理解を
深めていったのです。
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