生きているという現実の中で(20)
ひとり、またひとりと
人間たちは存在としての私になっていきます。
そして、ひとつの存在になって、
その存在から世界の人間たちに寄り添うのです。
私は世界の人間たちの視点になります。
全ての人間たちの視点は私なのです。
永遠に生まれ変わりを続けること、
そんな輪の中に閉じ込められていることさえも、
全て幻想でした。
そんなことは一度もなかったのです。
本当の自分に目覚める前の私から見たとき、
ただ、そのように見えてしまっていただけでした。
私は自由でなかったことはなく、
満たされいなかったこともなく、
自分が誰だか知らなかったことさえ
ありませんでした。
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