生きているという現実の中で(13)
私はきっと明日も生きていきます。
その時、何かをするでしょうし、
迫られて何かをしなければならないかもしれません。
それが私にとって、当面の大事なことであり、
何が不滅かを知ることは緊急性がある問題ではありません。
日々の中で、そんな疑問はすぐに心から消えていきます。
もし、一日中、何が不滅かを考えているなら、
私は人生の大切な時間を無駄にしているも同然だと、
そう思い直すのに時間は必要ないでしょう。
それよりも、私には現実にやりたいこと、
やらなければならないことがるのです。
そうした考えによって、
私はこの不滅性の問題を無数の転生の中で、
ずっと先送りにしてきました。
それは、人生を間違えて生きたというよりは、
人間として生きていくための
真面目な取り組みの中で起きたことでした。
それは決してそれは無駄なことではありませんでした。
私はそんな生き方を十分に経験しなければならなかったのです。
その生き方を通った先に、
人生の意味を見出す道が開けていきました。
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