かみむすび(56)天界への扉

その扉に続く道は長い人の列ができていた。

私は下界での務めを果たし、天界に戻ってきた。

天界での生活を思い描きながら、その入口の列に並んでいる。

反対側の道にも下界に戻る多くの人が歩いていた。


その顔は不満そうであり、明らかに落胆していた。

天界の扉を通るためには、厳しい審査があると聞いている。

私はもちろんその審査の対策をしていた。

いかに下界で私がその務めを果たしてきたかに自信があった。


長い時間待って、私は天界の扉の前に立った。

優しく微笑みながら門番が私に尋ねた、あなたは誰ですか。

私は下界での名前と、いかにそこで務めを果たしてきたかを話した。

門番の顔が見る間に曇っていった。


申し訳ありませんが、あなたは天界に入ることができません。

門番は残念そうにそれだけ言うと、下界への道を行くよう促した。

下界では本当の自分が誰なのか知らなければならない。

それだけが下界での務めだということをその時の私は知らなかった。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で今まで気づかなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい人生が始まっていきます。