かみむすび(50)闇夜の目

太陽が地平線に沈むと闇が見えない波のように押し寄せる。

闇は世界に流れ込み、心と世界の境界線をも埋めていく。

その境界線が超えられると、闇は心のなかにも流れ込んで来る。

そして私の心は闇に飲み込まれて沈むのだ。


だがしかし、私は闇のなかで眠ってしまうわけではない。

闇夜の黒豹のように、目を光らせて夜の景色を眺めている。

その目の光だけは、あの闇でも飲み込むことはできない。

むしろその目は闇を従えているのだ。


闇の中でのみ、私はこの目でいることができる。

無音の静寂に星風さえも止まって石のように固まっている。

動くものは何もなく、語るものは誰もいない。

私だけがそこで確かにいると覚めた感覚が鋭く光っている。


太陽が地平線から昇ると、闇は山の洞窟へと戻っていく。

圧倒的な光は世界を照らし出し、私はそこで揺り起こされる。

鋭い目の光は失われて、ぼんやりとした目で世界を見ている。

あの目は心の奥に追いやられ、また闇が世界を飲み込むときを待つ。


空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。