かみむすび(43)雨粒の旅

私は空から地上へと向かって落下していった。

そして、地上の森の木の葉の上に落ちた。

さらにその木の葉から滑り落ちて土の上に落ちた。

私はそこでようやく止まった。


そう思ったのもつかの間、私は土の上を流れ始めた。

その流れは次第に大きくなり、勢いよく谷を下り始めた。

その途中で何度も岩にぶつかったが、流れは止まらなかった。

やがて、流れは緩やかになり、広い場所へと導かれた。


流れが落ち着いたので私は久々にのんびりと空を眺めた。

私の身体は暖かくなり、そしてふわりと空へと浮かんだ。

私は軽やかになった身体で空の旅を楽しんだ。

しかし、私の身体は次第に重くなっていった。


そして空から地上へと落下し始めた。

そのとき、私は小さなひとつの雨粒だった。

それから大地に落ちて川になり、海になった。

そうして旅しても私は自分が水だということを忘れなかった。


空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。