かみむすび(39)私の境界

私は芝生に寝転んで秋の爽やかな風に身体を緩めていた。

目を開ければ、そこに雲ひとつない青空が広がっている。

私は空を見上げて思った、空は存在しないのだ。

美しい空の青は私の心をつかむが、そこに空という壁は存在しない。


夜になれば、空は黒く塗りつぶされ、そこに無数の星が輝く。

まるで私を取り囲んで踊っているかのように星は廻る。

しかし、その星たちは時を越えてやってきた亡霊なのだ。

美しい星は私の心をつかむが、その星たちはすでに変わってしまった。


あなたは存在しているのと夜風が私に尋ねた。

存在しているとも、と答えようとして不安になった。

夜が明けてから、お前など存在していない、と太陽が言い放つ。

私はますます不安になって黙った。


芝生に寝転んでいる私はあまりにも小さ過ぎたのだ。

目を閉じると、私は溶け出して大地に飲み込まれた。

私は大地になった。地球になり、そして宇宙になった。

宇宙になって、そしてまた私になって目を開けた。


空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。