本当の自分とシンクロする:瞑想哲学

私たちは世界に起こることと自分を結びつけて、自分の存在を確かめたいと思っている。だが、私たちは世界のどんなものとも自分を結びつけることが出来ない。私たちは心の中に決して切れることのない真実とのつながりを持っている。それはいつかシンクロニシティを起こして、私たちは本当に知りたかった自分を知る。

望んでいたことや欲しかった情報が偶然手に入る現象をシンクロニシティといいます。ただ思考上に描いていたことが予期せず現実の出来事になると不思議な気持ちになります。シンクロニシティは何が原因で起こるのかはっきりと分かっていませんが、心理学者のユングは集合的無意識が関連しているのではないかと言っています。瞑想するとこのシンクロニシティが起こりやすいと言われています。もしかすると瞑想することで集合的無意識に影響を与えているのかもしれません。


シンクロニシティはイベント性があり、この現象が起こると自分の中で話題になります。それが良いことであれば、神秘的な援助や守護を信じる気持ちにもなります。私たちが瞑想をしているときに、このシンクロニシティを経験すると、瞑想すると良いことが起こるかもしれないという期待を抱くようになります。そしていつしか瞑想をしているのだから、いいことが起こるはずだという期待さえ持つようになります。


私たちは瞑想することを何かの出来事との取り引きに使うようになるのです。それは愛しているのだから、愛されて当たり前という不条理な考えと同じです。そして自分に都合が悪いことが起これば、瞑想が足りないからだと反省したり、良いことが起こらないなら、瞑想など価値はないと思ったりするのです。


世界は私たちの考えなどお構いなしに物事を起こしていきます。私たちが瞑想しているかどうかなど、世界は考慮してはくれません。私たちが瞑想と世界の出来事を結びつけようとすることが無理のあることなのです。瞑想しているから、世界の出来事が自分の期待通りになることなどありません。世界と自分との間で何らかのシンクロニシティは起こるかもしれませんが、それは世界がやっていることであり、自分の瞑想とはまったく関係がないことです。


ただ、私たちは自分自身の中でシンクロニシティを起こすことが出来ます。それは私たちの本質的な望みの実現です。このことは実際に瞑想することで起こりやすくなります。世界に何かを期待する自分と世界の中心にある自分とが心の中で出会います。そしていままで世界にいると思っていた自分が、実は心の深いところにいることに気がつきます。私たちは世界にあるものによって自分を作り上げようとしてきましたが、そんなことをしなくても、完成された自分が心の奥にいることを知るのです。これが自分とのシンクロニシティです。


このシンクロニシティによって自分自身がひとつになります。それは自分の身体、自分の考え、自分の能力、自分の夢、自分の財産など、そんなたくさんの自分を超えて、たったひとつのところで完全にします。すべての行き着く先がこの世界の中心にいる自分自身です。これが究極のシンクロニシティです。


人生においては、ふと思い浮かんでいた友人からメールが来たり、欲しかったものがプレゼントされたり、会いたかった人と偶然街で会ったり、そんなシンクロニシティがあるかもしれません。それは興味深い経験ですが、私たちが人生で望んでいることはそんなことではありません。私たちはそう意識していなくても、自分自身を知りたいと思っています。その思いは瞑想によって心の中でシンクロニシティを起こします。その時、私たちはいつも本当の自分自身と出会うことを望んでいて、それがいま起こったのだと知るでしょう。

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけていきます。そこを自分の拠り所にするとき、新しい自分の人生が始まっていきます。