青の記憶(31)青とアンスロポス:最終話

 何かに吸い寄せられるように、

 青い星を目指す者たちがいる。

 そして、この星の上に降り立つ。

 

 なぜ、この星を目指そうとしたのか。

 この星に降り立った者たちはそれを忘れてしまった。

 

 それで、星の上では多くの者たちが議論をしている。

 だが、それを思い出せる者はいない。

 いくら議論を重ねても、答えは出なかった。 

 

 何も分からない苛立ちは、その声を大きくする。

 人々の声で星はいつも騒がしくなった。


 ひとりのアンスロポスが空を見上げて言った。

 青に聞いてみよう。。。


 他のアンスロポスが驚いて言った。

 青に聞くというのか。

 それはあまりにも恐ろしいことだぞ。


 別のアンスロポスは大声でこう言った。

 青に聞くくらいなら、こうしてここで騒いでいたほうがいい。


 星はそのことで、また一層騒がしくなった。


 アンスロポスはそんな騒ぎを気にするでもなく、

 空を見上げ続けて言った。


 オレたちは青に会うためにここに来たんじゃないのか。

 なぜ、会うのをためらうんだ。


 星は気まずい感じで静かになった。


 空を見上げたアンスロポスの瞳が青に染まっていく。

 そして、アンスロポスは青の部屋に入っていった。


「青ー、ここにいるんだろう」

「教えてほしいことがある」

 アンスロポスはそう部屋の中に向かって言った。


「はいはい、ここにいますよ」

「アンスロポスさん」

 部屋の奥から声がして、青が微笑みながら顔を出した。


(終わり)

空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけます。それを自分の拠り所にすることで、人はその真実と共に蘇り、新しい自分として生きることを始めていきます。