26:宇宙と個人について


 かつてスピリット・ウェイカーは私にこう語った。


 あなたの本質は個人という枠組みを超えている。自分自身の深い部分は個人を超えて「宇宙とひとつ」になっているのだ。だが、あなたが日常でこのことを意識することはない。自分が「宇宙とひとつ」だと気づかなくても、日常生活に何の支障もない。それどころか、そう思う方があなたに混乱を招く。それは日常生活にとっては余計な概念であり、それを知ったからといって、特別に生活が豊かになるわけでも、瞬間的に抱えている問題が解決するわけでもない。


 それとは別に、あなたは「自分とは誰なのか」という問題を抱えている。これはあなたにとって現実的な問題だ。この問題を解決するために、あなたは世界を見回しながら生きている。そこで「これは自分にふさわしい」と思うものを見つけては、それを自分自身に取り込んでいく。そして、自分自身とは誰かという疑問への解答を見つけようとする。だが、あなたはいつまでもその解答を見つけられずにいる。あなたにとってそれは永遠の秘密のようだ。


 あなたは「自分自身とは誰なのか」という問題に明確な答えを見つけなければならない。それが永遠の秘密のままでは、そこから先に進化しないのだ。そして、あなたがこの解答を見つけることで、宇宙とひとつになることがどういうことかを知ることができる。


 あなたは宇宙とひとつになるために、宇宙とひとつになろうとしてはいけない。そうしたとしても、あなたは宇宙とひとつになることなどできない。それはあなたに混乱を引き起こすだけだ。もしかすると、何かのタイミングで、宇宙とひとつになったような感覚は起こるかもしれない。だが、その感覚は必ず消え去る。そこであなたがやりたくなることは、宇宙とひとつになる感覚の再現だ。


 この感覚の再現は宇宙とひとつになることではない。宇宙とひとつになることは感覚ではなく現実なのだ。この現実を知るためには、確実に自分自身の本質を知る必要がある。宇宙とひとつになるとは、自分自身が宇宙に吸収されることではない。自分自身の本質が宇宙を吸収するのだ。あなたの本質は宇宙をはるかに超えている。神や天使をも超えている。あらゆるものを超えたところに、自分自身の本質が存在している。


 実際に、あなたがその本質を知ることができれば、そこで自分とは個人の枠を超えていると気がつく。そして、あなたは自然に宇宙を吸収する。この理解に至るためには、あなたが個人のままでは不可能だ。あなたは自らが宇宙を超えた存在だと悟らなければならない。これは無理やりそういう感覚を呼び起こすことではない。自分自身の本質を確実に知ることができれば、それは求めずとも自然に起こるのだ。


 大切なことはこの理解の順序だ。自分の本質を知り、そして宇宙とひとつになる。あなたがこのように理解の順序を正しくすれば、いままで理解できなかったことも分かるようになる。宇宙に溶け込もうとする前に、自分自身の本質を理解することだ。その本質というあなたの原点にすべての解答がある。 


空風瞑想

空風瞑想は忘れてしまった本当の自分を取り戻す瞑想法です。瞑想の中で、今まで気が付かなかった心の新しい扉を開き、静寂でありながらも存在に満ち溢れ、完全に目覚めている本当の自分をそこに見つけます。それを自分の拠り所にすることで、人はその真実と共に蘇り、新しい自分として生きることを始めていきます。