ルーン


ルーン文字は2000年程前に北ヨーロッパで使用されていたとされる古代文字です。当時は一般的な文字として使われていたようです。時代とともに使用される文字がルーン文字からラテン文字(アルファベット)に取って代わられて、今日では普通に使われることはなくなりました。


ルーンという言葉は「秘密」という意味を持っています。北欧神話によると、オーディーン神が身体を犠牲にして、世界樹からこのルーン文字を手にしたということです。とても神秘的な由来のある文字です。


ルーンにはそれぞれの文字に独自の意味があります。それを元に、占術をしたり、呪術的な護符に使ったりしています。ルーン占いにはひとつの決まった型があるわけではありません。占い方にも様々な方法があり、また文字自体にもたくさんの解釈があります。


実際にルーンを使って占術をしようとしても、様々な方法や解釈の資料があり、どれを参考にすればいいか迷うところです。私がルーン占いを調べ始めたとき、知り得る限りの資料に目を通しました。その結果、ひとつの占術方法に落ち着きました。その方法はシンプルで、ルーン文字の解釈にはある古い文献だけを使います。


ただ、古い文献は曖昧な表現であり、実際にはそこから占いの言葉を引き出していかなければなりません。そのときの相手の状況や自分の感じ方によって、同じルーン文字でもまったく違った解釈が起こることもよくあります。


ルーン占いでは、よく「ルーンのささやきを聞け」と言われるのですが、それはルーン文字が何を言おうとしているのかを、固定概念を捨てて、心の耳を澄ましてよく聞けということなのかなと思います。


ルーン文字は無言で何かを語ってくれます。それをどう聞き取っていくかが、難しいところであり、面白いところでもあります。ルーン文字の解釈は必要で、それに基いて言葉を探しますが、一方で、そういう心構えも持つようにしています。





一般的なルーン占いではゲルマン・ルーンが使われます。でも、私はあまりメジャーではないアングロサクソン・ルーンを使います。アングロサクソン・ルーンには29文字のルーンのひとつひとつの文字にその意味を示す詩が残されています。この詩はルーン文字の歴史としては新しい部類で、だいたい8世紀頃に成立したものではないかと言われています。


このルーン詩はある図書館に保管されいたのですが、火事になり、多くの貴重な資料とともに消失したと考えられていました。ところがこの詩の写しが他の場所から見つかり、今日に伝えられることになったということです。そこに何か運命的なものを感じます。


私はこのアングロサクソン・ルーン詩の英語訳をネットで見つけて、自分で訳したものを占いで使ってます。古英語であることや英語としての韻を踏んだりしているため、日本語の文章にすると意味が分からなかったりするとこともありますが、その神秘的な感触は失われてなく、そこに深い意味が含まれている気がします。





北欧神話にはルーン占いを手助けしてくれる女神たちがいます。それが運命の女神ノルンです。ノルンは、長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルドの三姉妹です。


ウルズは「運命」「未来」を意味し、過去を司る女神と言われています。ヴェルザンディは「達成」「変化」を意味し、現在を司る女神です。スクルドは「義務」「意志」を意味し、未来を司ります。また勝敗や生死を決める女神とも言われています。


現在、過去、未来については、それを指す資料はなく、一般的にそう言われているということだけのようです。どの女神も未来を意味しているとの解釈もあります。実際のルーン占いでは三つの文字を引いて、それぞれの女神の場所に選ばれたルーン文字を質問に合わせて解釈していきます。


最初に取り出したルーンはウルズになります。このルーンは全体的な「運命」として解釈していきます。二番目に取り出したルーンはヴェルザンディです。このルーンは「達成」です。何かになる変化を意味します。三番めはスクルドです。このルーンは「義務」を意味します。するべき何かであったり、することになる何かだったりします。勝敗にも関係しますから、そういう観点でも解釈していきます。


まずは早急に答えを引き出そうとせず、三つのルーンを眺めてみます。全体的にどんな印象が起こるのか待ちます。この印象がルーンのささやきを引き出すきっかけになっていきます。そしてルーン詩の言葉に従って、それぞれのルーンの意味を探っていきます。





ルーン・リーディング講座


アングロサクソン・ルーンを使ったリーディング講座を開催しています。アングロサクソン・ルーンはほとんど市販されてないので自作します。丸い木片にルーターを使って文字を掘っていきます(自分で掘ってもいいし、自信がない方は代行します)。その溝にアクリル絵の具で色を付けて出来上がりです。自作すると愛着が湧きますね。


テキストは古英語のルーン詩を翻訳した資料を使います。あとはリーディングの手順とルーンの解釈を実践で学んでいきます。


受講料 5,000円(ルーン材料費・テキスト代込)

時 間 3時間程度

※ルーターお貸しします。

※アクリル絵の具は一色だけなので好みの色にしたい時はご持参ください。

※受講者は1名~2名まで。